炭素化によるごみ処理法
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炭素化によるごみ処理施設の考察

1.炭素化によるごみ処理の特長

●ダイオキシンや炭酸ガスが発生しない

燃焼させずに無酸素下で熱分解させることにより、酸素化合物が生成しない。

●廃棄物が有用な資源として再利用できる

無酸素・乾燥下での低温熱分解により灰が発生せず、金属類や炭化物が有効に再利用できる。
金属はそのままの形で回収される。パソコンや携帯電話などからの金やレアメタルの回収にも有効であろう。

●系外に排出する最終処分量を最小にできる

熱分解炉に直結した中和・油水分離・ろ過装置等により副生物を処理し、必要に応じて本装置で再処理できる。

●装置がシンプル・コンパクトで堅牢

可動部が極端に少なく、構造がシンプルでコンパクト、低温処理のため耐久性が大。据付面積が小さく、煙突も不要。

●汎用性が大きく異なる処理物に対応できる

処理物の組成により運転条件の変更で容易に対応できる。

●運転効率がごみの量に左右されない

焼却方式ではごみ量が少なくなるとダイオキシン発生を防ぐため炉の温度を上げる必要があり、補助燃料を大量に使うが、この方式ではその必要がない。

●操作が簡単で、安全かつ容易に運転できる

低温・常圧というマイルドな運転条件で、容易に自動運転ができる。

●総合的な信頼性と経済性が優れている

設備費、ランニングコスト、保守費用、年間稼働率、装置寿命等の観点から他の装置より有利。